六ヶ所村立千歳平小学校落成式へ出席

2023年4月6日、六ヶ所村立千歳平小学校落成式が学校関係者、児童及び建設事業者等81名が出席し、同校新体育館で行われました。本落成式には、当社から岡山信広代表取締役社長が出席し、戸田衛六ヶ所村村長から感謝状をいただきました。

当社は本校校舎(木造2階建、延床面積3,206.12㎡、敷地面積9,488,827㎡)と周辺付帯設備(駐車場、フェンス)を担当し、おおよそ1年8ヶ月かけての完工となりました。なお、本校校舎については、(株)岡山建設、浅工務店(株)、(有)但馬建設、菱中住建、(有)田中工業の建設共同企業体を組織し施工しました。

校舎のデザインについて、外観は、周辺環境・施設に対して主張しすぎない様にシンプルな造りとし、内観の木のぬくもりに違和感なく合わせるために、暖色を基調とし、調和を計りました。当初のグラウンドは地盤が高く周囲から見えづらくありましたが、地盤を低くするなど、近隣からも見やすい安心感のある校舎作りを行いました。今回の建築工事では、木造大断面構造(HR工法)が採用され、工事に当たっては、木のぬくもりを存分に出せるよう心掛け、柱、梁のみならず、壁、天井、床、大階段なども木目を基調とし、丁寧に加工、取り付けなどの施工を行いました。

今回、初の木造大断面構造(HR工法)の施工を通じて、集成材の美しさや強さ、耐久力、加工の容易さを体感できました。また、輸入木材ではなく、国産木材を使用した国内工場での加工と日本国内で循環できる建設サイクル技術は、輸入木材の高騰、鉄骨、コンクリートの価格上昇が続く中で、木造大断面工法がより一層普及することを期待したいと思います。

今後の目標としては、建設規模の大小を問わず国産木材の需要拡大が多く見込まれるため、大断面構造(HR工法)だけではなく、その他の木構造による施工法を随時取り入れていきたいと考えております。

用語解説【大断面木造建築物】

大断面木造建築物とは、大断面(断面寸法20㎝以上)の木材で構築する木造建築を指します。大断面の木材を使用する為、高さ13mを超える大スパン建物/木造空間計画(商業施設/児童施設)が可能とされています。最近ではエコ建築が注目されており、しぜんのぬくもり/環境負荷優しい木造建築は今後の需要が期待されています。

校舎内部(ホール・大階段)
校舎内部(教室)
記念撮影
感謝状を戸田六ヶ所村長より感謝状をお受けする株式会社岡山建設 代表取締役社長 岡山信広
ミニ情報:中央にある演台は40年間使用してきたものを当社でリメイクさせていただきました。岡山社長も本校の卒業生でこの演台は思い出の一つです。